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お題「遊び」「モアイ」「山」


ん~。

オチがまず浮かんで、無理やりつなげていった感じ。

ヨーロッパ一周はしてみたい。

死ぬまでにルーブル美術館には絶対に行く。

どうぞ。
遊び・モアイ・山


20

私の彼は一人旅が大好き。

この前も、長期休暇が取れたからヨーロッパを周ってくるって言って2ヶ月も帰ってこなかった。

もちろんその間、私のことはほったらかし。

でも、帰ってきてからはいろんな写真を見せてくれた。

フランスではエッフェル塔や凱旋門に行ったらしい。

それからもちろんルーブル美術館も。

イギリスではホームズ探訪をしないといけないと思って、ベーカー街221Bへ行ったらしい。

後はもう思い出せないほど、いろいろ。

サンピエトロ大聖堂とか、コロッセウムにトレビの泉、ノイシュバンシュタイン城

アクロポリスに、パルテノン神殿。

本当に満喫してきたらしい。

前に、


「どうして私を一緒に連れて行ってくれないの?」


と聞いたことがある。

そのとき彼はこう答えた。

「じゃあ、今度は一緒に行こう」

私はずっとその“今度”を待っている。



それから、また彼は何度か1人で旅行に行った。

世界一の山と言われているエベレストに登る、と言ったときは

「危ないから」

という理由で私は置いていかれた。

後で聞いた話では、エベレストには登らなかったらしい。

近くまでは行ったものの、これは無理だと諦め、その後は付近で遊びつくしたと聞いた。

だったら、私も連れて行って欲しかった。

そうふてくされると、彼はごめんごめんと謝りながら、いつものように「また今度な」と言った。



そんな風に毎度下手な言い訳つきで私を残し、彼はふらりとどこかへ出かける。

別に彼が各地で浮気をしているだの、私がいると邪魔だと思っているのではないことは分かる。

彼は純粋に悠々自適に1人で旅をするのが好きなのだ。

彼はそんな人なのだ。

それを分かっていながら、私は彼を好きになったのだ。



だけど、今回ばかりはどうしても許せなかった。



私は常々イースター島に行ってみたいと思っていた。

彼にも一緒に旅行に行くときは、まずここに連れて行って、と何度も言っていた。

なのに。

それなのに!

あろうことに、彼は1人でイースター島に行ってきたというのだ。

お土産はいつものごとく、思い出話と写真のみ。

モアイと共に映った写真を私に見せながら嬉々と語る彼。

さすがに私の中で何かが切れた。

私はこれまでのうっぷんを全部含めて彼にぶつけた。

モアイの写真をぐしゃぐしゃに握りしめ、口を開けて驚いたまま固まる彼に向かって、こう告げたのだ。





「いい加減、もー愛想が尽きたわ!」



完。


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2009.02.22 Sun l 三題噺 l COM(0) TB(0) l top ▲

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