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お題「電卓」「眼鏡」「サイン」


こりゃだめだ。

載せたくない。

載せたくないけど、載せる。

それが三題噺を始めたときの約束。

駄作でもとにかくさらす。

では、どうぞ。
この眼鏡には秘密がある。

これをかけると、なんと透視ができるようになるのだ。

おいおい。

立派な覗きの道具じゃないかなんて、野暮なことは言ってくれるな。

これは科学の結晶だ。

昔から、人間電卓なんて呼ばれてた俺だが、

今ではこんな道具を開発してしまうほどになっている。

電卓どころじゃねーぜ。

さて、この試験を実施するために俺は海へ出かけた。

え?

なんで海かって?

透視できるなら街中で充分じゃないかって?

まぁ、落ち着け。

この眼鏡はまだ試作品なわけだ。

つまり、布1枚分くらいしか透視できない。

そんな代物だから海に行く。

理解したか。

じゃあ、行ってくる。

感想は、また今度な。



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



うおー。

太陽が(それだけじゃない!)まぶしいぜ!



サイン・コサイン・サンシャイン!!



すまん。

はしゃぎすぎた。

勢いって怖ろしい。

とにかく、こここここれは凶悪なもんを作り出しちまったみたいだ。

俺の、おおお俺の才能が怖いぜ。

よし。

とりあえず試験は成功だ。

もっと精度をあげるために、研究を進めなくちゃな。



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



研究は中止だ。

これは精神に支障をきたす怖れがある。

事実、俺はもうだめだ。

この研究に関しては永遠に闇に葬り去ることに決めた。

何が言いたいか分かるか。



何事も、ほどほどが一番ってことだ。



ああ。

初めてみたぜ。



あんな風に動き回る血や骨の塊を。



胃の内容物が全部出た。

あんなに苦しい嘔吐は初めてだ。

目を閉じると、あの光景が蘇る。

あのときやめていれば、こんなことには……。



下世話なことに神経を注ぎすぎた罰かもしれんな。



科学ってのは突き詰めるばかりが全てじゃない、と思ったよ。

もう、やめだ。

俺は研究をやめて、頭にあの映像を残したまま消えるよ。

じゃあな。



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



数年後。

発見された彼の研究記録から、透視の眼鏡を再生し

それによって、医学界に偉大な発展をもたらす人間が現れる。

その人物は、会見でこう言った。



「技術というのは、どこまでも進歩する。突き詰めれば、よりよい未来が開かれる」



それを開発者である彼が知ることは永遠にない。



完。


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2009.02.10 Tue l 三題噺 l COM(0) TB(0) l top ▲

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