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まぁ、そういうことです。

短編集、どぞ。

向日葵「むかし、むかし」櫻子「めでたし、めでたし」



シンデレラ

むかし、むかし、あるところにとても可愛くやさしい娘がいました。
「平成のシンデレラとは私のことだ……」
が口癖のちょっぴりおバカなところが可愛らしい娘です。
「シンデレラ、手が止まっていますわよ」
こちらはそんなシンデレラをいじめる継母です。
「ふんだ」
「何ですの、その態度は……」
2人の関係は良好とは言えませんでした。

なんやかんやで、お城で舞踏会が行われることになりました。
継母はシンデレラを除いた2人の娘を舞踏会へと連れて行きます。
「きゃあ、結衣王子っ! 今からチーナが会いに行きます!」
「今日も結衣ん家に泊まるかー」
はしゃぐ2人をよそに、継母はシンデレラに言います。
「ちゃんと留守番しているんですのよ、シンデレラ」
「分かってるよー、もう」
シンデレラは唇を尖らせますが、継母の言うことを聞き、おとなしく家に残ることにしました。

さて、静かになった家の中。
シンデレラはソファにごろんと横になります。
「あーあ、つまんないの……」
「シンデレラ、シンデレラ?」
「……早く帰ってこないかなー」
「シンデレラ?」
「ひまだぞー、遊べー、向日葵ー」
「ねぇ? シンデレラ? 聞こえてる? 聞こえてるよねー!? あかり、ここにいるよー!?」
その日、結局遅くまでシンデレラはひとりぼっちでした。

翌日。
「……むぅ」
「あら、シンデレラ、どうかしました?」
「べっつにー」
「全く……早く仕事をしてしまいなさいな」
「分かってるよーだ、向日葵のバーカ」
「せめて、お母さんと……はぁ、仕方のない子ですわね」
「ふーんだ。どうせ、向日葵はちなつちゃんたちと一緒の方が楽しいんだもん」
「……は?」
「だから昨日も私を置いて、ずーっと帰ってこなかったんだもん」
「何を言っていますの? 昨日は舞踏会があって――」
「知らないもん!」
継母は困ったような笑みを浮かべると、後ろでに隠していたものを取り出します。
「シンデレラ、これお土産ですわ」
「……お土産?」
「王子様からいただいたガラスの靴ですのよ」
「…………」
「べ、別に要らないなら良いんです、で、でも、サイズはあなたぴったりになっていて……」
シンデレラは大事そうにガラスの靴を受け取ります。
その様子を見て、継母はほっと胸をなでおろしました。
……のも、束の間。
「向日葵」
「……なんですの?」
「ガラスの靴はない」
「…………ですわよね」
気まずい沈黙が流れる中、シンデレラが小さくつぶやきます。
「でも…………ありがと」
向日葵と櫻子はいつまでも幸せに暮らしました。
めでたし、めでたし。



ヘンゼルとグレーテル

むかし、むかし、あるところに、木こりのふ~ふが二人の子どもたちと暮らしていました。

「結衣ー、ラムレーズン食べたい」
「しょうがないなぁ、京子は。じゃあ、一緒に買いに行くか?」
「行く行くー」

ふ~ふは頻繁に二人の世界に入り込み、子どもたちのことを忘れることがありました。
家の中だけでなく、外でもそうなるので、子どもたちは心底呆れていました。
賢いヘンゼルは外出中にふ~ふが自分たちのことを忘れても良いように、目印をつけることにしています。

なんやかんやで、今日も木こりの仕事に付いていった子どもたちは、ふ~ふに置いて帰られてしまいました。
「全く、仕方ありませんわね。グレーテル、帰りますわよ」
「どうやって?」
「今日は、今朝焼いてきたクッキーを道に置いてきたんですわ。それを辿れば家に帰れます」
「……クッキー?」
「ええ……って、あら?」
しかし、ヘンゼルの計画とは裏腹に道にクッキーなど落ちていません。
「ああ! もしかして、動物たちに食べれてしまったのかもしれませんわ!」
ヘンゼルは慌ててグレーテルの方に向き直ります。
彼女はとても不安そうな顔をしていました。
「大丈夫よ、グレーテル。あなたは私が守りますわ」
「向日葵……」
「“ヘンデル”ですわ、グレーテル。どうかしましたの?」
「……あのね」
グレーテルは相変わらず不安な表情のまま、ヘンデルに言います。
「クッキー食べたの、私」
「………………は?」
「だーかーらー、私がクッキー食べたの!」
ヘンデルはよろよろと倒れこみそうになるのをなんとか堪えると、グレーテルの肩を掴みます。
「あなたの食い意地が張っているのは知っていましたが、まさかここまでとは……」
「なんだよー、だってさ」
「だって、何ですの?」
「向日葵のクッキー、美味しいんだもん」
「……櫻子」
向日葵と櫻子はいつまでも幸せに暮らしました。
めでたし、めでたし。



赤ずきんちゃん

むかし、むかし、あるところに、とても可愛らしい女の子がいました。
ある時、その女の子のおばあさんが赤いビロードの布で、女の子のかぶるずきんを作ってくれました。
そのずきんが女の子にとても似合っていたので、みんなは女の子の事を、『赤ずきん』と呼ぶ様になりました。

なんやかんやで赤ずきんちゃんはおばあさんのお見舞いに行くことになりました。
道中、オオカミが赤ずきんちゃんに話かけます。
「がおー、向日葵! 花を摘んでいけばおばあさんも喜ぶよ」
「“赤ずきん”ですわ、オオカミさん。でも、確かにそうですわね、お花を摘んでいきましょう」
オオカミに言われて、赤ずきんちゃんは花を摘み始めます。
その様子を見てオオカミはほくそ笑みました。
しかし、そろーそろーっとその場を立ち去ろうとするオオカミに赤ずきんちゃんが気付きます。
「ちょっと、どこに行くんですの?」
「ギク! え? ちょ、ちょっとお散歩にー」
「お待ちなさい」
そう言って、赤ずきんちゃんはオオカミに近づきます。
オオカミは冷や汗を流しながら、一歩また一歩と後ずさりますが、赤ずきんちゃんに追い詰められてしまいます。
「ど、どうしたの?」
オオカミの問いかけに赤ずきんちゃんは何やらもじもじしてしまいます。
「?」
そして、首を傾げるオオカミの目の前におずおずと手を伸ばしました。
その手に、一輪の綺麗な花を持って。
「……これ、あげますわ」
「向日葵……」
向日葵と櫻子はいつまでも幸せに暮らしました。
めでたし、めでたし。



うさぎとかめ

むかし、むかし、あるところに、元気いっぱいのうさぎとおっぱいの大きいかめがおりました。
「やい、向日葵! どっちが副会長にふさわしいか、勝負しろ」
「またですの? あなたは本当に懲りませんわね。それから、今は“かめ”ですわ」
「うるさいやい」
「それで、どんな勝負をするんですの?」
「……かけっこ!」
「かけっこ?」
「そう! かけっこ! きっと向日葵はそのおっぱいがじゃまっぱいで走るのは苦手なはずだ!」
「言いましたわね、さく……うさぎさん。私だって負けませんわ」

なんやかんやで2人はかけっこで勝負をすることになりました。
レースが始まると、うさぎは一目散に駆け出しました。
あっという間にかめを突き放します。
やがて後ろを向いてもかめの姿が見えないことに安心したのか、うさぎは一休みすることにしました。
ぼーっとかめを待っていると、なんだか眠くなってきます。
「ん……んん……」
そのままうさぎは眠ってしまいました。

「…………んあー?」
それから、しばらくの時間が過ぎ、うさぎは目を覚ましました。
「いつまで眠っているんですの?」
「う、うう……? 向日葵?」
「だから、今は“かめ”ですわ」
「なんか、柔らかくて気持ち良い……」
「こんなところで眠るなんて、あなたは本当におバカですわね」
「なんだとー」
うさぎはかめの膝枕で気持ちよさそうに笑います。
「……もうちょっとだけ、寝る」
「全く仕方ありませんわね」
向日葵と櫻子はいつまでも幸せに暮らしました。
めでたし、めでたし。



三匹のこぶた

むかし、むかし、あるところに豚のおばあさんと三匹のこぶたがおりました。

なんやかんやで三匹のこぶたたちはそれぞれ家をつくることになりました。
一匹目のこぶたは藁で家を作ります。

二匹目のこぶたは一匹目のこぶたがオオカミによってアッカリ~ンされたことに気付き、慌てて最後のこぶたの家に駆け込みました。

三匹目のこぶたはレンガで作った丈夫な家に住んでいたのです。

「向日葵ー、開けてー」
「いったい、何事ですの?」
「今日から一緒に住も?」
「……はい?」
「だって、オオカミが怖いんだもん」
「ああ、そういうことですか。分かりましたわ。オオカミは怖いですものね」
向日葵と櫻子はいつまでも幸せに暮らしました。
めでたし、めでたし。




白雪姫

むかし、むかし、あるところに、可愛らしい少女がおりました。

なんやかんやで、その少女は深い眠りについてしまいます。
「ああ、姫が……」
「あのピンク色の髪の魔女のせいで」
姫の周りを7人の小人が取り囲みます。
そこを1人の王子様が通りかかりました。
「……全く、あなたは私が迎えに来ないと寝坊ばかりなんですから」

ちゅっ。

向日葵と櫻子はいつまでも幸せに暮らしました。
めでたし、めでたし。



桃太郎

むかし、むかし、あるところに、おじいさんとおばあさんがおりました。
おじいさんは山へ芝刈りに、おばあさんも山へ芝刈りに向かいます。
「ちょっと、どうしてついて来るんですの? あなたは洗濯でしょう?」
「……?」
「何をきょとんとしていますの?」

なんやかんやで、おばあさんは川へ洗濯に、おじいさんも川へ洗濯に向かいます。
「ちょっと、どうして付いて来るんだよ?」
「……?」
「何をきょとんとしている?」

向日葵と櫻子はいつまでも幸せに暮らしました。
めでたし、めでたし。






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2011.09.29 Thu l SS l COM(0) TB(0) l top ▲

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