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お久しぶりです、こんにちは。

第8話です。

どぞ。
第8話「ガキのお護やあらへんで」

一瞬、言葉に詰まったことに言い訳はしない。

キシは切なげに首を横に振ると、視線を地面に落としたままのユウシャに、こう語りかけた。

「確かに、使命と言われても納得できないかもしれません」

ユウシャは聞いているのかいないのか微動だにしない。

「しかし、少なくともあなたは“勇者”なのです」

「……それはただの」

「私ではなく、あなたが、勇者なのです」

視線を上げたユウシャが見たのは、厳しい顔つきのキシだった。

彼はユウシャの顔を見て、自分が思いのほか険しい感情を抱いていることに気づき、やんわりと表情を緩める。

「魔王を倒す、倒さないではなく、あなたのお父様を探す旅に出かけませんか?」

そうして、キシはそっと手を差し出した。

ユウシャはまじまじと彼の手と自分の手とを見比べた。

勇者と名乗るには、小さすぎる手。

勇者と名乗るには、十分すぎる手。

「私があなたを必ずお護り致します」

ユウシャは出かけた言葉を飲み込んで、彼の手をぎゅっと掴んだ。

どこか懐かしさを感じさせる大きくて、強い手だった。

こうして、ようやく2人の冒険の旅が始まるを迎える――。

そんな時だった。

「ガキのお護なんて、できっかよ」


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2011.07.10 Sun l 連載小説 l COM(0) TB(0) l top ▲

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