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お題「宇宙」「ビール」「サングラス」

GWは別に休みじゃないです。

今年はやることいっぱいありますなぁ。

どうぞ。
とても嫌なことがあった。

ここで話すのが憚られるくらいに嫌な目に遭った。

散々だ。

今が人生の中で最底辺だと言っても良い。

それくらいに俺は追い詰められた。

もう前は見えない。

前には進めない。

未来なんてない。

このまま後ろでじっとしているか、あるいは消えてしまいとさえ思った。



だから、とにかくビールを飲む。

浴びるように、という表現では生半可なくらいに。

店主からは止められたが、それでも俺は飲み続けた。

気を失っても良い。

むしろ、気を失いたいくらいだ。

とにかく今だけは、全てをすっきり忘れていたかった。



店から出られないくらいの千鳥足。

この状態なら、どこかで事故に遭ってもおかしくないだろう。

多分、そのとき俺はそれを望んでいたんだと思う。

店主に支えられながら外に出る。

タクシーを呼ぶか、あるいは泊まるかなどと提案されたが、俺はそれを断った。

もう、飲むだけ飲んだ。

酒のせいにして、絡むだけ絡んだ。





だから次は、ひとりになりたい、と思った。





外に出て気づいたことがある。

どうも今日は辺りが暗すぎる。

外灯もあったはずだというのに、この暗さは異常だ。

酔いのせいで頭がぼけたのか、それとも目がかすんでいるのか。

宇宙に飲み込まれたかのように真っ暗な世界に俺は放り込まれた。

右も左も分からない……。

不安に蝕まれていた俺は、あることに気づき安堵した。

そうだ、俺はサングラスをかけたままだった。

酔っ払うと思考回路が止まるな、なんて思いつつサングラスを外した。





ちらほらと明かりが飛び込んでくる。

と、同時にぼんやりと見えてきた周りに誰もいないことに気づく。

先ほどまで大騒ぎしていたのが嘘のように静かだ。

ひとりになりたい、と思ったのは自分だ。

けれど、ひとりだと分かった瞬間に、またも苦痛が襲ってくる。

俺は諦めたようにサングラスをかけなおした。





やはり前は見えない――。





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2009.05.03 Sun l 三題噺 l COM(0) TB(0) l top ▲

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